玉虫色の考え？
国民を守り、スリムな首都を！
1999年02月03日
by TECNOさん
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首都機能移転の候補地が今全国３地域に選定されています。その根拠たるものは成る程と言うものであらゆる観点から検討されたものと考えられます。
そこで選定された地域は全て首都機能移転可能地域であると共に国民が緑の中で安全でゆとりある生活空間を創出出来る地域でもあります。
今一度このことを深く考えると何も首都機能移転先を決めるだけの問題では無いように思われます。というのは首都機能移転と言う本来の目的は以下に示されている通りですが、−−
１．国政全般の改革
行政改革．地方分権．規制緩和などのさまざまな改革を促進する大きな契機となり、国の政治．行政運営についてもより開かれた透明性の高いものになります。つまり解り易く、知りたい事を知れる．．やさしい政治、行政になり得るのです。
行政改革、地方分権と唱えながらいまだに成し得ていません、政治と経済とを距離的に分離することで、つまり首都機能を経済首都東京から切り離すことで、それらの実行性が本物となれるチャンスでもあると思います。
２．東京一極集中の是正
いまだに東京は政治、行政、経済、文化、情報の中心として他の地域の追従を決して許していませんし逆に強化しょうとも思われる節もあります。この構造自体が地方を衰退させているのですからこれを是正することでその状況も当然変化することが期待できます。
どうして東京に政治と経済が同居していなくてはならないのか、その必然性があるのか多いに疑問に思う所です。
３．災害への対応力の強化
過去に大きな地震による災害が東京で無いならば、多分首都機能移転問題はその声ですら出てこなかったと思います。しかし事実として関東大震災などを過去にもちそれも短周期的な地震の発生が予想される中で、その周期性が後にズレればズレる程当然蓄積されたエネルギ−はそれは大きなものとなって噴出するでしょう。こうなればもう人の考えでは思いもよらない事態になると思われます。
首都機能を移転する事で日本の政治、行政や経済、文化、情報の機能が一挙にダメ−ジを受けることは少なくとも無くなります。
もし政治、経済が同時に被災すれば、その時点で経済大国日本の復活は戦後の状況より、それはひどいものになると誰もが予想出来ると思います。
−−東京に残された国民はどうなるのでしょうか？
これについて考えれば、耐災害（避難所、ライフライン、周辺地域救助活動連携等）の強化だけで東京国民を守れるのでしょうか？
いえいえ決して自然の力の前ではそれだけでは全く不足しています。
そして米スタンフｵ−ド大教授ハレシュ．Ｃ．シャ−さんのコメントにもあるようにもし阪神大震災直後に東京で大震災が起きれば、その被害額は２８０兆円から４２０兆円に達するとの予想を発表されています。
これらを全て考え合わせるとまず首都機能移転は実行に移さなければなりませんし、肝心なのはいか にして東京国民を守るかで、人の命を一番先に考えなければならないと 私は考えていますので、
首都機能移転と同時に人口分散として以下に記す提案を致します。
１．北東地域と東海地域へ東京国民が居住出来る様に働きかける。（人口分散、震災リスクへの対応を）
それぞれの候補地は自然環境はすばらしく一生涯住める条件を満たしています。又、自然災害特に大きな地震に対しての過去の履歴が無いため安心して緑豊かな、広々とした環境で子どもから老人までゆったりとした生活が出来るのです。北東地域はいまでも東京までの交通が整備されていて不自由なく行き来出来ています。そして東海地域は東京までの交通機関が現在でも確保できているし、将来の交通機関であるリニア新幹線利用も期待出来ます。地形が良好でそして広大な土地と自然を持つ２候補地は首都機能移転先ではなく、国民が安心して住める地域として位置付けした方が多くの国民に喜ばれます。
（首都機能移転も大事ですが国民の生命と生活がもっと大事なのですから）２．三重・畿央地域に首都機能を移転する。（スリムな首都形成を）
地形上この地域は盆地型ゆえ拡散性の無いものですからして、移転後、企業や人が東京の様に集中する事が出来得ないのです。これは東京が一番心配しているところの東京の経済を他の候補地より引っ張り難いと言うことになり東京経済に対し影響を与え難いと言う事なのです。そしてこの移転により国政全般にまたがってスリム、スピ−デイに仕上がると期待出来ます。また、候補地の中で一番距離を持っていますので移転の際の副産物として東京との間、沿線に与える経済的効果は全般的に広がりを持たせられます。
３候補地を全て網羅したことで人によると玉虫色の考えと、とられがちですが、 この提言．．東京を守り、国民を守り、スリムな首都を．．と言う純粋な気持ちで認（したため）ました。
これが、強いてはであると考えています。