国土庁募集「夢プラン」応募作品
首都 まほろば
1998年07月12日
by TECNOさん
出典：国土庁ホームページ
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加筆修正された1999年度バージョンがあります。
時は２０２０年 首都 まほろば がすでにその機能を発揮していて、日本国内はもとより海外からも、その首都形成のコンセプトが評価されました。それは、いかにして大地や自然との調和が大切か又必要かを現実のものとして２１世紀の初頭に世界中に知らせしめたからです。場所は畿央地域の１９９９年当時の上野市と隣の大山田村の境目の山並みを舞台にして、物語は始まります。
山の頂上を望めば地表から４００Ｍ程度のところで平地が広がっています。そこには、ソ−ラ−パネルを屋根に円形のド−ム（コロニ−）が１５Ｍ程の３階建てとしか見えない部分が首を出しています。首を出しているって？ 実は見えているのは、ごく１部分で−−かくしてその実態はと言うと、先ほどの地表から４００Ｍ全体がコロニ−の姿で、これがそれぞれの山にもあり基本的に司法、立法、行政と言ったコロニ−が地上で、地中で連絡して合っているのです。
ここで基本的と述べたのは、２０２０年ではかなりの国の業務を民間企業に委託しているので、それぞれのコロニ−で働いているのは、大多数が民間人ゆえ、あたかもそこが企業の如く感ぜられるからです。
又、パソコンを駆使したので通信が主流なので紙は一切使用していません。話を元に戻しますが、先の３階部分は一般の人が出入り出来、モニタ−で各部署が見れるのでかなりオ−プンにされています。もちろん、国会中継や審議の状況もです。
この３階部分から周辺を見渡すとずっと先の山々がまるで墨絵の如く広がり、なにかしら周りに多くの人がいるにもかかわらず、孤独感を抱かせます。と言うより自然への深さを感じ取ったのか、もしくは、子供時代に見た人のいない墨絵を思い起こさせたのかも知れません。眼を上にすると空は青々と広がり、人目を気にしているかの様に薄く小さな雲が眼に飛び込んでややもすると見入ってしまいそうな気がします。
今度は下に眼を移すとエンゼルの森が見えます。ここはテ−マパ−クとして創造の森、発見の森、やすらぎの森、くらしの森として菓子メ−カ―の森永が首都機能移転が畿央地域に決定した時点でその活力を発揮し、いまだに多く人の流れをこの首都まほろばに向けさせているのがここからも確認できます。
その近くには、ゆめぽりす伊賀と言う新都市が見えます。その周辺には、これまた自然の中に配置されたゆったりとした家々が望めます。道はくねくねとし、まるで人の手が加わった様には見えないのです。
ちょっと反対側へ回りましょう。すると、どうでしょう今度は田園風景を十分残した景色が眼に飛び込んできたではありませんか、そうです。ここは当時大山田村のあったところです。その当時との違いと言えば大使館通りが出来た程度で何とも、のどかな自然豊かな農村が広がっているのです。
あっ！来てくれました。アポを取っていたこの首都の発案者で名前は伏せておきますが結構お年を召しておられます。
こんにちは！今日は発案のコンセプトをお聞き致しますので、宜しくお願いいたします。
早速ですが、大胆に構想されたこの建物、何から発想され又コンセプトは一体何なんでしょう？
いやいや簡単なことだったよ！まず、国費をとにかく最小限にとどめるため平地では土地の購入費だけでもかなりの負担になるので、じゃ山へ埋め込んでしまえ！なんてね！こうすることにより、山の頂上部分だけ削る事で最小限の自然の破壊で済むし、なんたって！君 費用が10分の１で済んじゃったんだから、ましてや世界初の試みゆえともなれば民間企業がその日本の先端技術の粋を世界に知らせしめる絶交の機会だとしてかなり力と資金を注いでくれたんだからして、本当に助かったよ。それと山に埋める事により地震に対して絶対の威力を発揮できるんじゃから！山が守ってくれると言うべきじゃろうかの。次にコンセントだったかの？
いえいえ、コンセプトです。つまり、その概念のことです。
そうじゃそうじゃ そのコンセプトはの、 日本の中心に首都をもってき、国民に地理的距離の不公平さをなくして、中部と関西の空港を新幹線で連絡しなお且つ中央新幹線を引き込み十分その効果を発揮させてやり、又、地域及び周辺の地域の経済的効果を広域的に発展させるためじゃよ！それと、世界初の試みと言うことで、世界にアピ−ルを計ったのじゃよ！
解りました！今日は本当にご足労願いまして有り難うございました。いつまでも、お元気で！
と言うことです。皆さん！少しは首都まほろば 理解できましたでしょうか？
かく言う私も首都まほろば を移転当時推挙した一人ですので、一言皆さんに
−−−−−1998年の皆さん畿央地域にきめましょう！−−−−
以上2020年からでした。