首都機能移転フォーラム

2000年07月16日 びわ湖ホール

主催:滋賀県

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平成12年7月16日、大津市のびわ湖ホール中ホールにて、シンポジウム「首都機能移転フォーラム 〜新都で明日の未来を拓く〜」が開催された。

最初に主催者を代表して、滋賀県副知事の山田新二氏があいさつした。

続いて、来賓の国土庁長官官房審議官の中田洋氏、関西広域連携協議会代表理事の新宮康雄氏があいさつした。

評論家の草柳大蔵氏による「首都機能移転の21世紀への意味」と題した講演が行われた。

今の東京は地震・災害・事故・ゲリラに対して無防備であると述べ、首都機能移転先の新都市には、

  1. メッセージ力を持った都市
  2. 住みがいのある都市
  3. 未来を取り込んだ都市

の3点が求められると説明した。

休憩を挟んで、照明デザイナーで国会等移転審議会委員の石井幹子氏、作家の高城修三氏、滋賀県知事の國松善次氏によるトークショーが行われた。

國松知事は、新都市は日本の顔が見えて歴史文化を感じられる必要があり、新時代の日本の都市像の提案となる必要があるり、そう考えれば位置はおのずと決まってくる。アジアの首都となるような、コンパクト新都市にすべきであり、三重・畿央地域は、周囲に京都や大阪や名古屋のような母都市がネックレス上に取り巻いていて、三重・畿央地域が最適であると述べた。

石井氏は、三重・畿央地域は4府県の県境部にあり、ここへの首都機能移転は、中山間地域の開発のモデルにすることができるだろうと述べた。

また、石井氏は、各候補地を視察した感想として、栃木・福島地域は土地はすばらしいが、火山があり、東京からも近すぎて新たなスプロールを発生すると述べた。岐阜・愛知地域は新幹線の支線を少し延ばせば大変便利なところだと褒めた。三重・畿央地域については、視察時に名古屋から電車で行ったときに大変不便で、なざこんなに不便なのに立候補したのかと疑問に思ったが、周囲の歴史環境等はすばらしいと述べた。

これについて、國松知事は、畿央地域に入る経路が間違っている。新幹線で滋賀県まで入ってから行くべきであったと説明した。会場からも、不便に思ったのは各駅停車しか走っていないからで、特急が走れば問題ないとの説明があった。


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